不思議体験クラブ

霊能先生

MASK校長の心霊コラムは学研ムー公式サイト「ムープラス」にも掲載。
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「だれもいない雑居ビルで‥」

以前深夜のアルバイトをしていた時のことだが、名古屋中心街のいろいろなビルを訪れて店やオフィスに注文を受けた品を置いてくるという仕事内容であった。深夜なのでたいていは無人で真っ暗なのだが、一人自分のペースで行えることもあって気楽さが気に入っていた。
そんなある夜、一階に警備員も常駐しているような大きなビルで不思議なことがあった。一階の警備員に挨拶をし、そこそこ暗くて誰もいない通路を抜けてエレベーターで上がり、ある階へ届け物を済ませてまたエレベーターで降りてさっき通ってきた通路を歩く。角を曲がると出口が見えてくる。出口の向こうには警備員室が見えている。あと10mで出口というところで、

「コッーーン!‥カッツーン!‥コッォーーン!」

背後で足音が反響した。それもかなり力強い。常駐警備員がときどき見回りをすることを知っていたので、「ああ警備員か」と思いそのまま出口まで歩き、自動ドアでないハンドルに片手を掛けたところで後ろを振り向く。知っている警備員かと思いきや、そこには暗い通路が静かにたたずんでいるだけであった。「そんなハズはない、警備員がすぐ近くにいるハズだ。」と思い、半身を振り向いたその姿勢のまま耳を澄ました。しかしその薄暗い空間に気配は無く、物音一つ聞こえてくることはなかった。仕方がないので出口を出て警備員室をたずねてみることにした。誰かが見回りしているのではないかということを聞いてみようと思ったのだ。

警備員室の窓を開けると3名が明るい室内に座っている。たった今あった出来事をすぐ目の前の警備員に話す。すると、
「やめてよー(~O~;)!」
警備員が泣きそうな顔になってしまった。どうやら警備員ではないらしい。心霊現象を経験した後で考察してみると「そういえば‥」と不審な点に気づくことはよくあるものだが、この時の足音もヘンに力が入っている気がした。いや、というより力が強すぎると感じた。あの音が聞こえた時、私の後ろは確かにコンクリート床が広がっており、男性ビジネス靴の反響音はひびき渡る環境だったと思うが、まるで靴だけを持ち上げた状態からコンクリートに叩きつけたような音だったような違和感がある。聞こえた数は3歩だった。

後日、このビルの警備員らと話をしたりして別のなにかの音なのではないかと照らし合わせをしてみたのだが、結局分からず謎の怪音ということになってしまった。